Toya - 氷月 [Hizuki]

Songs   2024-09-17 15:03:24

Toya - 氷月 [Hizuki]

揺れる三日月の軋む音で目覚める結晶の街

凍る瞳がそのただ一瞬を捉え続ける

「風が無ければ舞えない」そう微笑う枯花を手折って

灯る星の誘うままに独つ逸れる影の仄か

小瓶に詰めた約束を大事そうに抱えて

いったい何処を目指して歩いて来たんだろう?

今夜、月の欠ける速度で

短針の遠回る銀の空

なぜか明日になればこの街も

僕の名を忘れている気がして

止めない雪に諭されては翅を放す硝子の蝶

見上げた透明な世界は黙ったまま動こうとせずに

帰り道が分からなくて困る僕の手を引いて

いったい何時を夢見て憶えていくんだろう?

今夜、月の溶ける温度で

氷柱が涙を落とす瞬間

「僕も一緒に泣いてあげる」と

優しい誰かになれるでしょうか

今夜、月の欠ける速度で

短針の遠回る銀の空

きっと明日になればこの街も

僕がいたことさえ忘れて

今夜、月の溶ける温度で

氷柱が涙を落とす瞬間

「僕も一緒に泣いてあげる」と

優しい誰かになれるでしょうか

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