彼と彼女とわたしの話 [Kare to Kanojo to Katashi no Hanashi]
彼と彼女とわたしの話 [Kare to Kanojo to Katashi no Hanashi]
こっち向いてねえ話を聞いて
見えない壁越しにごまかしたりしないで
あちらこちら目移りしてる
キャンディばかり舐めないで
古いアパルトマン
熱い焼きたてパン
齧る彼の頬と
壁にかかる時計
指し示した予定
待ちわびてる女性
曇りガラス越しに
煙るレンガ道
甘い言葉胸焼けしそうよ
笑顔も憂鬱も手のひらで転がして
眼鏡の奥 きれいに隠した
ひと匙の嘘はどこ?
寂しがりなの知ってるのよ
わたしを愛してよ甘えさせてあげるわ
なんて呟いても 彼は霧のなか
ひとりで佇んでいるの
地下鉄乗り継いで
バスは橋を渡る
鳥は餌をつまみ
彼はキスをつまむ
耳をくすぐる指
街は歌うメロディ
tu, tu, lu…
恋の終わりは突然なの
ある晩訪れた坂の上のカフェーで
歌の上手な看板娘
ついに彼は射抜かれた
流れる文字はわたしの恋
掠れたインクから溢れ出していくのよ
神様の決めた終わりでも
いつだって会えるもの
彼と彼女の甘いキス
見つめるわたし
踊る恋人包みこむ
幸せばかり
祝福の鐘鳴り響く
街の教会
tu, tu, lu…
古いアパルトマン
熱い焼きたてパン
齧る彼の頬と
壁にかかる時計
指し示した予定
彼女の淹れた珈琲
曇りガラス越しに
煙るレンガ道
tu, tu, lu…
皮の表紙閉じて
明日は別の街へ
フィナーレは見ないで
部屋の隅へ隠す
時を止めて眠る
恋人のアムール
薔薇の栞あげる
戻るまで待ってて
- Artist:Shibayan Records
- Album:オトメキュート (Otome cute) (2010)
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