おまわりさんに捧げる唄 [Omawarisan ni sasageru uta] [Transliteration]
おまわりさんに捧げる唄 [Omawarisan ni sasageru uta] [Transliteration]
おまわりさん 前からあんたに
言いたかった事が あるのさ
世の中を 良くしたいんだと
命かけた まじめなあんた
だけど だけどあんたの やってる事はまるで
くみ取り式の 便所のしくみは 放ったらかしに しておいて
出て来たハエを 一生懸命 追ってるようなものさ
おえらい方は ハエが出たって
知らん顔さ そりゃそうだろう
甘い汁を吸うには 世の中変わっちゃ 都合が悪い
くみ取り式のまんまで 放っておきたいようなもの
だからあんたを使って ハエを追わしてる
おまわりさん あんたがまじめに
働らけば働らいただけ
世の中悪くなる どんどん悪くなる気がする
おまわりさん 知っているかい
汽車に乗って 旅行をすると
ある所じゃ 車内放送で
こんな事を 言ってるんだよ
線路の 線路のそばに 家がたくさんあるので
ここから先の 汽車のトイレは 使わぬように
タレタレ流しの トイレだから 付近の人が とっても困る
おまわりさん あんたがそこで
したくなれば きっとするだろう
だけど いつもあんたの やってる事はまるで
ガマン出来なくてトイレに行く人 とっつかまえて
タレタレ流しのトイレの仕組みは直させようと しないようなもの
おまわりさん あんたがまじめに
働らけば働らいただけ
世の中悪くなる どんどん悪くなる 気がする
甘い甘い 汁を吸ってる
おえらい方の用心棒に
あんた達は やとわれている
あんた達は 飼われてるのさ
だけど だけどあんたに 言っておきたい事がある
あんたがそうして 生きてゆけるのも
おえらい方が 俺達からとってく 税金のおかげさ
おまわりさん そのくせあんたは
くもの巣さ 役にも立たない
チョウチョや チョウチョやトンボは待ってましたと 捕まえられるけど
トンビやカラスは 平気な顔してぬけてゆく
そりゃそうだろ 犬が主人にかみつきゃ えらいこった
おまわりさん 言ってやろうか
あんただって 便所のハエさ
あんたがまじめな事は よく分る
おまわりさん 俺の心にも
あんたと似た ところがあるさ
だけどそれでは きっとダメなんだ そうだろう
- Artist:Nobuyasu Okabayashi
- Album:Miru mae ni tobe (1970)