ミルクティー [Miruku tea] lyrics
ミルクティー [Miruku tea] lyrics
部屋の中に蜘蛛がいるよ
一緒住んで10日経った
殺さないで生かす理由
ちゃんとあるよ近づくだけ
朝蜘蛛は縁起物のいきもの
生きようと必死なんだ
いつ死のうと勝手だが
朝から夜になって殺すのか
オシリから出した糸手繰り寄せて
時にヒーロー 時にもののけとして
天上と地獄つなぐ延長線上蜘蛛の糸
表面張力ぎりぎりで保つ
あふれそう
あふれそうで生きる今日
表面張力ぎりぎりで保つ
寄りかかってばかり
寄り添えないよ
表面張力ぎりぎりで保つ
あふれそう
あふれそうで生きる今日
表面張力ぎりぎりで保つ
砂糖もうひとついれたら溢れる
テーブルクロスに染みが渡る
後悔の旗を降ろして止まる
朝の光の糸を編んで作ったのにこれっぽっちも温かくない
神様とかが捨てたミルク 平気なの それ飲むの?
命とか終わりが来なくなっちゃうんじゃないの?
舞台に上がる踊り子が舞う
蜘蛛の足はなんのために八つ?
図鑑でマジックで悪戯して九つ
そういうのどうでもいいんだと思う
海原に出たら幾つかなんて分かりはしないし
紙芝居の最後はお菓子でいっぱい ねえ
終わりって気になる?
じゃあ始まりって気になった?
じゃあそこの蜘蛛に聞こうじゃないか?
って虫なんか無口で喋ってくれないの
濁ったティーカップ
ミルキーブラウンの円周率
不安でただ廻ってるだけの輪廻だよ
枯れるなら溢れる
言葉は最後に
明日は何も浮かんでこない
テーブルと椅子、冷蔵庫と花瓶、窓とカーテンレール
朝から電動コイル
熱を帯びている
頭がちょっと痛い
空を見上げるように天井を見ると線も点になっちゃう
朝に踊る蜘蛛のその体はかわいらしくて美しい姿
この一本の糸を切ったらあの子も終わりになっちゃう?
そんなことないんじゃないの
よそ見するのもいいかもね
憂鬱で景色が濁った
ねえ、ほら 浮かんできた 今にも飛び出しそうだ
表面張力ぎりぎりで保つ
あふれそう
あふれそうで生きる今日
表面張力ぎりぎりで保つ
蜘蛛浮かぶ ついに 溢れたミルクティー
- Artist:DAOKO
- Album:Dimension